トレーサー法による薬物動態研究塾
Opened: Jun. 2003.
Revised: Dec. 2003, Dec. 2004, Jun. 2005, Jun. 2006, Jul. 2007, Aug.2010, Feb. 2014, Sep. 2014
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東京薬科大学名誉教授 馬場茂雄

 小生,長年にわたり東京薬科大学において薬物動態研究に携わってきました.小生の知識と経験をいささかなりとも世の中のお役にたてたいと思い,2003年6月老骨に鞭打ってホームページを開きました.この度全面改訂し公開しました.


I have been engaging with the drug metabolism study by use of tracer technique for a long time in the Tokyo University of Pharmacy and Life Science. Forgetting my advanced age, I opened my website for offering my knowledge and experience all over the world.

 最近,わが国でも極低レベルC-14 標識薬物をトレーサーとして,ヒトにおける新薬の吸収や排泄を調べることの重要性が広く認識されるようになりました.その測定手段として,低バック液体シンチレーションカウンタを提案しております.このカウンタの原理は,本検出器をひと回り大きい検出器で囲ってしまい,これら2つの検出器を同時に作動させた計数はカウントしないようにすることです.こうすることによって宇宙線などは有効にカットされ,極めて低い薬物濃度まで測れます.

 今回の福島原発事故は,半世紀に渡って放射能を扱ってきた老生にとっても驚天動地の事件でした.実験台に特殊なろ紙を敷き詰め,手袋・マスクを着用して恐る恐る扱っていた量の放射能がところ構わず降り注いだのですから.ここに放射能汚染対処法を提案することにしました.

 広島、長崎原爆やチェルヌイブイリ原発事故のように、事態が瞬間的に進行した場合には対処の仕様がないが、今回のように事態がゆっくり進行していった事故では核分裂物質の拡散を有効に押さえ込む手段があったのではないかと思われる。今回の事故で放出された放射性ストロンチウムやセシウムの量はせいぜい100g未満と見積もられる。噴霧器を搭載した、無人機を使って排気筒や事故でできた開口部にバリウム、カリウム、ヨウ素などの乳化液を、継続的に噴霧しておけば、これらが保持担体として働き、放射能の原発敷地外への拡散は押さえ込まれたのではと思われる。

Key words
radioluminography, RLG, validation, microplate RLG, Radio HPLC, co-administration technique, C-13 NMR tracer method, pseudoracemate technique, tritiation of peptides, whole body autoradiography, WBA, quantitative WBA, low background liquid scintillation counter, sub-becquerel tracer technique, dream βcounter

   
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東京薬科大学
明治13年創立
Tokyo University of Pharmacy and Life Science
Established in 1880
   
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新公表論文
馬場茂雄:液体シンチレーション計数法の代わりにラジオルミノグラフィを,ISOTOPE NEWS,11ー14(2006). (PDF 104KB)
馬場茂雄,堀江正信,柳真志帆,加藤結花,吉村共之:低バックグラウンド液体シンチレーション計数法の薬学への応用  第1報 尿中の極低レベル14Cの測定,RADIOISOTOPES, 58,169ー178(2009)(PDF 1952KB)
堀江正信,柳真志帆,馬場茂雄,加藤結花,吉村共之:低バックグラウンド液体シンチレーション計数法の薬学への応用 第2報 尿中内因性14Cの変動,RADIOISOTOPES, 59,599-605(2010).(PDF 4.44MB)

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